高次脳機能障がいの相談や手続きに関するリーフレットを作成しました。
アリキヌでは、リーフレットデザイン作成から印刷まで対応させていただきました。
ご興味をもたれた方は、是非お問い合わせください。
リーフレット掲載内容
八尾市にお住まいの方・支援者の方用
高次脳機能障がいのある方の手続き・相談窓口
頭部の病気や事故の後で
記憶障がい・注意障がい・遂行機能障がい・社会的行動障がいなどの「高次脳機能障がい」と呼ばれる症状が残ることがあります
・数分前に言われたことを忘れてしまう
・集中力を持続できない
・計画を立てるのが苦手になった
・些細なことにイライラしやすくなった
障がいの影響で、これまで通りの生活が難しくなった方やご家族の生活を支えるために、様々な支援の制度・手続きがあります
地域の資源や支援を活用しながら、住み慣れた地域でご自分らしい生活ができるようにしていきましょう。
□大阪府の相談窓口
「退院して家に帰ってきたら前となんか違う」「どんなサービスが利用できるの?」
「障がい者手帳や、障がい年金などは該当するのかな?」「仕事に復帰できるか不安」など、どこに相談して良いかわからない時は、こちらの相談窓口もご活用ください。
□八尾市障がい福祉サービス事業者検索システム
八尾市をサービス提供地域にしている事業者を検索できるシステムです。
障がい福祉について聞きたい・相談したい方、相談支援専門員を探したい方は、こちらのホームページもご覧ください。
□当事者・家族会
同じ障がいを抱えた当事者や家族どうしで日頃の悩みを話したり、解決策を提案し合ったり、楽しみの活動を通して仲間作りをしたりしています。
□支援者の方へ
高次脳機能障がいのある方の支援を進めるための連絡会を立ち上げて、勉強会の開催やネットワーク作りなどの活動をしています。連絡会についてのお問い合わせは、下記までお願いします。
◆「医療費が支払えるのか、心配」
・高額療養費
支払った医療費が高額の場合、一定の金額を超えた分が戻ってくる制度。
加入している医療保険により、申請窓口が異なります。
・限度額適用認定証の交付
申請により「限度額適用認定証」の交付を受け、医療機関の窓口で提示することで、医療費の支払いが自己負担限度額のみで済むようになります。
・限度額適用・標準負担額減額認定証の交付
低所得(住民税非課税世帯)の場合は、申請により「限度額適用・標準負担額減額認定証」の交付を受けることで、保険診療分の自己負担額や入院中の食事代が減額されます。
・自立支援医療
精神の病気で通院・投薬治療の際に、医療費の自己負担が原則1割になる制度。
・交通事故(自動車損害賠償責任保険)
自動車事故の被害者の救済制度。
・労働者災害補償保険
業務中や通勤途上の事故と認められた場合、適応される制度。
◆「生活がやっていけるのか、心配」
・傷病手当金
病気や怪我で休職中の方とそのご家族の生活を保障するための制度。
休業の4日目から支給されます。
・障害年金
病気や怪我が原因で障がいが残り、日常生活や働くことが困難になった場合に支給される年金。
基本的には受傷・発症日から1年6ヶ月後に、障がいの程度が基準に該当する状態である場合に支給されます。
◆「家族介護だけでは大変! サポートしてほしい」
・介護保険サービス
65歳以上の方、もしくは40歳~65歳未満で脳血管疾患などの特定疾病に含まれる方が対象。
ヘルパーによる家事援助やデイサービス等のサービスがあります。
・障がい福祉サービス
地域での相談支援、ヘルパーによる家事援助、日中活動の場の利用等のサービスがあります。
・障がい者手帳
精神障がい者保健福祉手帳あるいは身体障がい者手帳を取得できる可能性があります。手帳を取得することで、様々なサービスを利用しやすくなります。
◆「本人の判断能力が十分でなく、金銭管理や様々な契約にサポートが必要」
・日常生活自立支援事業
物事を判断する能力が十分でない方の、日常生活に必要な費用の支払いや預貯金の出し入れ、福祉サービス利用手続きのお手伝いなどを行います。
・成年後見制度
判断能力が不十分な人が商取引等の契約行為や財産管理等を行う上で生じる被害などから身を守るための制度。本人の判断能力の状態によって、3つの種類(後見・保佐・補助)があります。詳しくは、お問い合わせください。
◆「求職活動中の生活をサポートしてほしい」
・雇用保険
雇用保険に加入している方が失業した場合に、失業中の生活を心配しないで1日も早く再就職できるよう就職活動を支援するために、失業等給付が支給されます。
・お仕事探し
障害者の方などのお仕事探しを専門スタッフが支援する窓口があります。
健康保険の傷病手当金、労災保険の休業補償給付等を受給中の方は、失業等給付の受給はできません。
病気や怪我、出産、育児等ですぐに働けない方は、失業等給付の受給期間を延長し支給開始を遅らせることができますので、詳しくはお問い合わせください。
「年金の支給やサービスの利用など、各制度の利用にあたっては様々な要件があります。
ご不明なことは、裏面の相談窓口、もしくは入院先・通院先の病院の相談員にご相談ください。」
相談件数が増えるリーフレットデザイン
今回は、病院が発行元となった高次脳機能障がいの相談窓口や手続きに関するリーフレットです。
リーフレットを発行することで、障がいについての理解も広まりますし、患者さんとして病院を利用していただけるきっかけ作りにもなります。
以下、相談件数が増えるリーフレットデザインの作成ポイントをお伝えいたしますので、ご参考ください。
高次脳機能障がいについて知っていただく
高次脳機能障がいについて手続きや相談をいただくには、まず高次脳機能障がいについて知っていただく必要がございます。
今回は、一番に目に留まる表紙に『数分前に言われたことを忘れてしまう』『計画を立てるのが苦手になった』といった症例を挙げて紹介しました。
その際、症例に合ったイラストを加えることで、より具体的にイメージすることが可能になります。
また、背景には水色やピンクの円を配置することで、仕切りの役割を持たせてスッキリ見やすくなるように仕上げました。
医療費や家族介護のカテゴリは色分けして見やすくレイアウト!
医療費や家族介護のカテゴリは、『医療費が支払えるのか、心配』『家族介護だけでは大変! サポートしてほしい』といったタイトルを青緑色や黄土色に色分けして見やすくレイアウトしました。
見出しや相談先の案内も体裁を統一しておりますので、ごちゃごちゃした印象がございません。
そして、重要な箇所には黄色の下線を加えて視認性を高めました。
また、吹き出し風になったタイトルは、デザインのワンポイントとなっております。
気軽に相談していただけるような親しみのあるデザイン
リーフレットには、障がい以外にも生活や家族介護・求職活動についての相談項目も掲載しております。
いずれもプラーベートなことですので、相談するには勇気の要る項目です。
相談者の方はただでさえ神経質で慎重になりがちです。
リーフレットのデザインまで素っ気なく堅苦しいと、余計に相談する気持ちになっていただけません。
紙面には、落ち着きのある明るさを出し、可愛らしいイラストを多く取り入れることで、気軽に相談していただけるような親しみのあるデザインにしました。