チラシを印刷して配布する主な目的は
- 売上げをアップさせたい為
- 新規のお客を呼びたい為
- お店が開店したことを知らせたい為
といったように様々な最終目的があるわけですが、それぞれの目的で共通点を探して見ると、
チラシを見て貰う事で、広告主の思惑に読者を誘導していくという要素があります。
チラシを作る目的は「ターゲットを広告主の思惑に誘導する」と言う事になります。
広告主の思惑に誘導するためにはターゲットにチラシを一読して貰う必要があるのですが、
一般的にチラシは手に取られても、ターゲットはチラシを手に取って約3秒ほどで
興味が有る・無いを判断し、興味が無いと破棄してしまいます。
ですからチラシデザインにはターゲットを誘導するために「読ませるデザイン」が求められます。
チラシを読ませたい場合は読者に【知って得した感・勉強になった感】を与える
チラシを読んでほしいというのは広告する側の一方的な考え方です。
読者にとってチラシは、基本的に読むメリットが無いものです。
読んでもメリットの無いものは破棄されてしまうことは必然であると言えます。
当店でチラシを作成する際に、多くの人に読んで貰いたいという場合や、反響が欲しい場合は、
読者にメリットがある仕掛けづくりを提案しています。
チラシを読んで【知って得した感・勉強になった感】があれば、読者は満足したうえで、広告主に共感を得ることになります。
例えば・・・
- 塗装屋さんの場合は、不明確な塗装業界の価格についての説明や安さの理由
- 整骨院の場合はなぜ症状が良くなるかの解説
- 美容室の場合は、無料ヘアアレンジのセミナーご案内
など、読者が【知って得した感・勉強になった感】を感じる項目をチラシの目立つ部分に配置してデザインを作成しています。
デザインで興味を引く
上記のようなメリットを与える仕掛けづくりが難しい場合、デザインの部分で興味を引きます。
これはデザイン技術が高いデザイナーが必要な方法です。
(もちろん当店であれば可能です)
- 高級感のあるチラシで商品に高級感を持たせる
- 激安の雰囲気のチラシを作ってお得感を持たせて購買意欲を掻き立てる
- 癒しの雰囲気を出して癒されたいターゲットを呼び寄せるなど
丁寧に作られたデザインは美しい絵の様に人の目を引き付ける事ができます。
チラシ屋さんの中には「デザインの良し悪しは関係ない!」という方もいらっしゃいますが、
デザインの良し悪しは、チラシの閲覧率を左右するだけではなく、広告主のイメージをも左右することになります。
チラシを読ませるための構成の考え方
チラシを作ることは、内容を読ませて、最終的に広告主の思惑に誘導することが最大の目的です。
例えば病院が「患者の数を増やす」ことを考えた場合、下記の様な思考順序でチラシの構成を考えていくことになります。
- 患者さんを増やしたい
- 病院の場所や連絡先を知ってほしい
- 病院の特徴を知ってほしい
- 無料でセミナーをする
という順序で考えていくことになります。
1は病院にとっての最大の目的であり、4は患者さんにとっての最大のメリットです。
チラシの構成は患者さんへのメリットである「無料でセミナーをする」を一番に押し出す構成でチラシを作成することが、チラシを読ませるための構成の考え方です。
読ませるチラシについての他の事例
電気屋さんなどのチラシ印刷物の場合では
いわゆる『目玉商品』といわれるものであったり
『無料プレゼント』であったり『キャッシュバック』であったりします。
それらはチラシを見る側にとって店に足を運びたくなる魅力になります。
よくある手法の一つに「先着○○名様」というのがありますが、メリットはお客の入店時間を早めるということです。
デメリットは午後からのお客には効果が無いということですが、お客の入店時間を早めるのが目的なのであれば
「先着○○名様」という手法はその店にとっての『ターゲットの誘導』に非常に効果のある手法だと言えます。
「10%ポイント還元」は大手電気店では当たり前のように使われている手法ですが、これは売上げの利益率を大きく下げるが、ポイントを持ったお客は次回の買い物を約束することになりますから、リピーターを増やす事に貢献し、さらに安さから新規のお客を誘導する結果となり、安定した収益を確保できるメリットがあります。
しかしこの手法は仕入れ力が重要になり、薄利多売が基本の戦略ですから、個人商店などでは無理な手法と言えます。
まとめ
このように『チラシを読ませるための手法』には様々ありますが、単に安売りになってしまわない方法で広告主の思惑に誘導するデザインの構成を考える事がチラシ配布で反響や成果が出せる秘訣です。